MODxは強力な機能を備えたCMSです。
操作方法は普通のパソコンソフトに近く、右クリックなどもある程度使えます。
など、他のCMSにはあまりない特徴を持っています。
MODxのコンテンツ連結の形は、いまどき珍しいほどの「純粋な階層構造」です。
トップページ─┬─コンテンツ1─┬─コンテンツ3 │ │ └─コンテンツ2 ├─コンテンツ4 │ └─コンテンツ5
こんな感じで、綺麗なツリー状にコンテンツを結びつけるのが基本です。Windowsなどでもおなじみの形です(厳密にはちょっと違うところがありますが)。
タグ付け(tagging)もやろうと思えばやれますが、標準機能ではありません。Ditto1.0.1スニペットが出るまでは、自分で一から設計する必要がありました。
MODxは、この「コンテンツの上下関係・コンテンツの存在場所」を目やすにして、いろんな表示を行う事が多いです。
MODxは、本体そのものは割とシンプルです。
などを密接に連携させ、サイトを作ります。
慣れてくると、「各ページのデザインがぜんぜん違う」みたいなサイトも、割と簡単に作れるようになります。
スニペットは、動作的にはMovable TypeとはのMTタグなどと同じです。「コンテンツを何らかの形で処理」し、一覧表示したり古い記事を過去ログとしてまとめたりします。
MTタグと違うのは、テンプレートだけでなくドキュメント内から呼び出す事が出来る点です。1)
ドキュメント内にこういう「高度なコンテンツ処理を行うパーツ」を置く機能を標準で備えたCMSは、意外と少ないです。2)
MODx以外ではEtomiteやTextPatternとはなどで可能です。
ただし、書き方をちょっと間違えると簡単に無限ループになってしまうため、注意が必要です。
という方法が一般的です。
メインの開発者のこだわりなのか、何か深い理由があるのかは不明ですが、MODxにはちょっと妙に感じる部分があります。
「インストール直後は大した事は出来ない」「機能を追加していくといろいろな事が出来るようになる」という点だけはDrupalとはと似ていますが、Drupalとはあまりに方向性が違います。Drupalユーザーから見ると、信じがたいCMSかもしれません。
MODxを使いこなすには、まず以下の前提条件を満たしていないとつらいです。
さらに、
あたりを、大体理解している必要があります。
これらをある程度覚えないと、あらゆる部分でつまづきます。その結果「使いにくい低機能なブログ」程度の事しか出来ません。
また、Joomla!とはにあるような、「ネットショップ機能をワンパックで提供」みたいなのも、ほとんどないです。
未完成な部分、日本語に対応していない部分も結構目立ちます。
たとえるなら、
を使って、自分で一から料理を作るようなものです。
それでも、機能面では非常に魅力的です。「サイトのすみずみまで、自分の思い通りの設計をしたい」という人なら、少々苦労しても使う価値は十二分にあります。
MODx本家サイトの解説文を読んでも、「???」な部分がかなりあります。さらに、書いていない事がたくさんあります。
そもそも、MODxは他のCMSとはかなり違う部分が目立ちます。
EtomiteやTextPatternとはを使ってきた人(特にEtomite)ならすぐなじむでしょう。でも、日本ではどちらも普及していません。
PukiWikiに慣れた人、Movable TypeとはのEvalTemplateプラグインやWordPressとはのExec-PHPプラグインを多用してきた人なら、理解しやすいかもしれません。
ともかく、
…というあたりまで来てようやく、全体像がつかめてきます。壁を乗り越えると、急に簡単に使えるようになります。
このCMS、開発メンバーがものすごく精力的に開発を進め、フォーラムで次々に発表するような状況です。昨日までは存在しなかった重要な機能がフォーラムでさりげなく公開される事が、しょっちゅうあります。
なので、マニュアルの作成が全くおいついていません。
というか、「数ヶ月後には仕様を大幅変更するかも→完璧なマニュアルを作っても役に立たなくなる可能性が大→だからマニュアルは基礎的な事だけ書いておく。詳しい事を知りたければ、実際に使って慣れるか、ソースコードを見るか、フォーラムを見てくれ→そういう事情を納得の上で使ってね」という感じです。