Movable Typeとは

Movable Typeは、よく使われており人気の高いブログです。

高機能。だが自由度は低い

Movable Typeは

  • 時系列でコンテンツを並べる
  • 階層構造のカテゴリ分けをする

事を特に重視しているブログです。

時系列をあまり重視しないサイトの構築には、本来は全く向いていません

また、本体がかなり高機能である反面、機能追加はかなり面倒です。

ただ、テンプレートの構造が比較的単純なため、改造しやすいのも事実です。

超・超圧倒的シェアの魅力

サイトの構造がガチガチに固まっていて自由度が低いため、簡単なカスタマイズでも「テンプレートの編集」「プラグインの導入」「手作業による更新」を要求されるブログです。バックエンド(管理画面)の動作も遅く、再構築という面倒な作業もあります。1)

しかし、超・超圧倒的シェアが、そういう欠点をほぼ全て帳消しにしてくれます。日本語で書かれたカスタマイズのノウハウが、他のCMS、ブログ、Wikiに比べてはるかに多いのです。

「これはちょっと無理だろうな」と思えるような改造でも、ネット上で誰かがノウハウを考案し、公開してくれています。
書店にも、Movable Type関連書籍は山ほどあります。他はXOOPSが多少目立つ程度です。

こういう事もあり、いろいろな意味で日記・ニュースサイト・ビジネスサイトを作るのに向いています。

海外生まれの他のシステムは、XOOPSPukiWikiNucleusWordPressとはGeeklogあたりの日本語資料が、割とそろっています。が、多くは英語サイトで情報を集めないと、先に進めません。

圧倒的シェアなのは日本だけ

ただ、Movable Typeが圧倒的シェアを誇るのは、日本だけです

英語圏では2004年頃からWordPressとはが躍進。現在では、日本を除く大半の国でWordPressの方がはるかに普及しています。この傾向は容易には変わりそうにありません。

Movable Type開発元のシックス・アパートは、英語を主軸にしつつも日本でのビジネス用途に集中している感があります。2)

私が自分で設置し本格的に使い始めた最初のCMS(ブログ)はMovable Typeで、今でも愛着を持っています。
なので、本当に残念です。

なぜこんな事になってしまったのか、はっきりとはわかりませんが、

  • 2004年に有料化。ライセンス料は決して安いとは言えず、ユーザーが無料のWordPressに流れた。
  • ある程度記事が増えると、再構築でエラーが多発。多くの記事を抱えるユーザーが増えた今、かつては魅力だった「再構築でHTMLファイルを生成」という機能が逆に足かせになっている。
  • 再構築不要の動的生成を取り入れたが、互換性を保つために「プラグインを作る際は、静的生成と動的生成の両方をサポートするように」との方針を打ち出した。http://www.timaoutloud.org/archives/000361.html 本体の有料化とプラグイン開発の難易度の上昇により、プラグイン開発者の多くがMTから去った。
  • 2004年半ば以降、Movable Typeは機能強化より企業への売り込みに注力。一方、WordPressは使いやすさを保ったまま大幅に機能強化。
  • PHPが主流になり、Perlでスクリプトを書く人が減った。3)Movable Typeは一部にPHPも取り入れているが、基本部分はあくまでPerl。

といった事が考えられます。

また、プラグインの大半は英語圏で開発されています。よく見てみれば動的生成に対応したプラグインがなかなか増えず、数年前に更新が止まったままのプラグインが多い事がわかってきます。

資金力のある企業ならともかく、個人や零細企業が必要に応じてプラグインを独自開発するのは、結構な負担になります。

いずれ、

  1. これこれこういう事をやりたいのに、Movable Typeではいつまでたってもプラグインが出ない!
  2. WordPressとはではプラグインがとっくに出ているし、日本語化もしている
  3. WordPressの日本語解説が増えてきたし…WordPressに乗り換えようかな?

という状況になり、日本での圧倒的優位すら一気に崩れる危険性をはらんでいます。

希望もある。MTは有料中心、WPは無料中心

日本では言語の壁が強力な防波堤になり、Movable Type以外のブログがなかなか流行しません。

Movable Typeは開発元のシックス・アパート自体が手厚い日本語サポートをやっており、他にもMTの扱いに慣れた会社が多数あります。

WordPress日本語公式サイトも頑張ってはいますが、MTのような本格的ビジネス展開をしていない分、どうしても日本語対応の弱さが出てきます。
WordPressはアメリカではビジネス展開を活発化させていますが、日本ではまだまだ全然です。

  • Movable Typeを改造し、CMSとして使う方法が広まっている
  • 日本企業に浸透し、ビジネス分野での利用が多い
  • サポートがビジネスとして成り立つまでに成熟
  • Movable TypeやTypePadはアフィリエイトで宣伝出来る
  • 日本に合わせた独自のプラグイン開発が進んでいる

といった事もMovable Type人気を支える原動力となっています。

2004年までは確かに「ブログと言えばMovable Type」だった事、日本でビジネス分野に深く入り込んでいる事もあり、Movable TypeやTypePadがすぐに消える事はないです。

  • 動的生成を全面的に取り入れる
  • 時系列に関係ない記事を作成する機能をつける
  • 管理画面を徹底的に見直し、使いやすくする

という風にすれば、盛り返す余地は十分にあります。

統一感のあるテンプレートとCSS

テンプレートの書き換えを要求される代わり、テンプレートはかなり単純です。書店で何冊か関連書籍を買って読めば、大体の仕組みがつかめると思います。

「管理画面からコンテンツを操作出来てこそCMSである」…という理念にとらわれすぎ、操作方法が複雑になってしまったCMSも結構あります。Movable Typeはテンプレートの書き換えさえすれば確実に変更出来るため、ある意味わかりやすいです。

また、CSSは一見複雑ですが、一定の形式で整えられており、とてもわかりやすくなっています。基本的に、改造する必要はほとんどありません。後半部分で「どうしても必要」と思える場所だけを少し変更する程度で済みます。 テンプレートも、ちょっと書き換えれば1カラム~3カラムを簡単に変更出来ます。

試行錯誤の結果CSSとテンプレートの基本的な形式がほぼ完全に固まったため、他のCMSに比べてテンプレートの設計、スタイル(CSSと画像ファイルをセットにしたもの)の設計は、かなりやりやすいです。

1) 動的生成にすれば大分ましになりますが、Movable Typeの高機能さを支えるプラグインのかなりが使えなくなります
2) これはこれで賢明な判断だと思います。日本語資料は英語ほどそろっていませんが
3) PHPの方が優れているというわけではない
 
blog/movable_type.txt · 最終更新: 2006/05/28 21:13 by admin
 
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